旅と旅行

旅と旅行の微妙な違い

ブルーベリーの名称 マネージャー日記 運営スタイル 経営方針
サービスについて 旅人の視点 旅と旅行の違い 設立のきっかけ
通りすぎた風 宿主の視点 ユースホステル論 リヒャルト・シルマン
■旅と旅行

 1.旅と旅行の微妙な違い
 2.ふれあいを求めて
 3.心の栄養
 4.ユースホステル
 5.北海道旅行
 6.海外旅行
 7.高原へいらっしゃい
 8.リヒャルト・シルマン伝

旅と旅行の微妙な違い

 1人旅というと『寂しい』を連想するかもしれませんが、実は1人旅の方がにぎやかです。むしろ、いろんな人とすぐに仲良くなるので、楽しすぎて、逃げるようにビジネスホテルに泊まる場合もあるくらいです。

 でもこれは、特殊な現象です。本州では1人で民宿に泊まろうとしても断られます。特に女性1人だと、自殺と思われて必ず断られます。ところが北海道には、1人旅に対する偏見が少ないのです。

 あと北海道には、ライダーハウスやトレインという宿泊設備や、キャンプ場も多く、そこに泊まっていると、地元民がやって来るんです。

「この辺で働かない?」

 北海道は人手不足ですから、農協とか漁協とかで働いて、旅人がお礼に山ほど野菜をもらってきます。そうすると、そこでキャンプをしている人たちは待ってましたとばかりに寄ってきて、魚協で働いてきた人の持って来た魚なんかを鍋にして、見ず知らずの人たちが一緒に食べたり、順番に働きに行ったりして、そのキャンプ場に1ヶ月間お金を使わないで生活できたりします。

 あと、信じられないでしょうが、そのキャンプ場には郵便もきます。郵便屋さんが「○○キャンプ場の土井様」と書かれた郵便を、置いていったりします。それから地元の人や、その土地に定着した先輩の旅人から、料理とかの差し入れも来たりして、ヒューマンな旅の場が、昔の北海道にはありました。
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