■経営方針
01.どんな宿をめざすか?
02.ものは言いよう
03.広告について
04.広告についての決意
05.集客のための決意
06.宣伝方針と集客方針
07.2つの宿
08.ブルーベリーの欠点
09.ティンカーベルの欠点 |
ものは言いよう
昔、ある航空会社の宣伝文句を読んで感心したことがあります。
「当社では飛行機の前で記念撮影ができます」
その文句を読んだ瞬間、
おいおい、それって、不便なところで乗り換えするってことだろう?
ターミナルに直に着けないから、
滑走路のはしからバスで往復するんでしょ?
と、私はツッコミを入れたくなりましたが、ものは言いようなんだなと感心したことも確かです。というのは、この宣伝文句につられて、私も飛行機の前で写真を撮りたくなってきたからです。そして、これは私たち宿業を営む人間にも大切なポイントかなと考えさせられました。
どんな宿にも長所と短所は必ずあるものです。そうなると、それぞれの宿の持っている宿の売りは、短所でもあり、長所でもある。つまり2つの面が必ずあるということですね。
という事は、宿の特徴というものは、できるだけ正確にお客さまに伝えるのが、とても大切なのではないかと思えてきたのです。つまり、短所は短所で、ありのままに正確に伝える。その代わりに、その短所を長所に変えてしまう、かしこい利用方法も説明する。
例えば、北軽井沢ブルーベリーYGHは、全室バストイレ付ですが、これは一つの長所でありますが、大きな浴槽でのんびり浸かりたい人や、見知らぬ人と裸どうし風呂で語り合いたいというニーズをお持ちの方には、短所になります。しかし、それを隠したところで、何にもなりません。
ユニットバスは、ユニットバスと、はっきり明記した上で、ユニットバスの賢い利用方法を説明した方がいいですよね。24時間いつでもつかえるとか、他人に気兼ねがないとか、朝シャンができるとか、遅くチェックインしても風呂の心配がないとか、レジオナ菌の心配がないとか・・・・長所はいくらでもありますから。
そのうえで、さらにユニットバスに御不満なお客さまには、星空温泉ツアーを提案する。つまり、サンルーフのある車で星をながめながら大きな温泉施設に向えばいいわけです。そして、帰りにスタッフから星の物語を聞いたり、真夜中の野生動物たちとの出会いを楽しむといった提案をすれば、お客さまにとっても一石二鳥になります。
|