■経営方針
01.どんな宿をめざすか?
02.ものは言いよう
03.広告について
04.広告についての決意
05.集客のための決意
06.宣伝方針と集客方針
07.2つの宿
08.ブルーベリーの欠点
09.ティンカーベルの欠点 |
広告についての決意
宿泊業というものは、一期一会のお見合い関係、または恋愛関係に似ています。 自分を必要以上良く見せるべきか? ありのままの自分をぶつけてみるか? はたして恋に悩む少年のとるべき選択は、どちらが正解なのでしょうか?
これについての回答は、恋愛関係を、どれだけ持続させるかにかかっています。もし仮に異性の文通相手がいたとして、1回だけデートするのであれば、自分を必要以上良く見せるべきでしょう。
1回のデートでよければ、嘘でも何でもついて、おびき寄せればいいのです。しかし、その人は二度とデートしてくれないでしょう。だから、別の人を探しに文通相手を募集しなければなりません。
これが、宿なら広告費に大金をかけて御客様を募集することになります。金が無ければ、業者にホームページの製作を依頼することもありえます。ホームページの写真は、オープン当初の綺麗な写真を使ったり、プロの写真家が工夫を凝らして撮影し、これでもかと美しい仕上がりにすることでしょう。そうすれば、自分を必要以上に良く見せられます。
そして、金にものを言わせて、あちこちにバナー広告を貼り、業者に依頼して検索エンジンのトップに表示させるように工夫することでしょう。そして、御客様をジャンジャン入れて、苦情については、目をつぶって、次から次へと、新しい御客様を開拓することに躍起になっているはずです。
もし、長いおつきあいをしたいのならありのままの自分をぶつけてみるべきでしょう。少なくとも嘘をつくべきではないでしょう。欠点は隠さずに、最初のうちに全て公開してしまった方が得策です。何故ならば、最初に公開しておけば、それ以降は評判が落ちることは無いからです。あとは、評判がうなぎのぼりに上がる一方です。長所は、自分でアピールするより、相手に発見してもらった方が印象深くなります。
これが宿ならば、広告費に大金をかけずに、そのぶんの費用を御客様の満足度アップにかけるはずです。ホームページも、業者に依頼しないでしょう。友人に作ってもらったり、四苦八苦しながら下手くそなホームページを立ち上げているはずです。
というのも、ホームページを業者に依頼すると最低でも30万円くらいの費用がかかり、年間管理費も、そのくらいかかってしまうし、バナー広告や検索エンジンの上位に表示させるための費用も莫大になります。
ということは、その費用が宿泊費の単価となって現れているはずであり、しかも、もとをとるために、どうしても誇大広告になりやすくなってしまいます。価格に比較してサービスは低下していきます。
私どもは、悩みに悩み抜いた結果、ありのままの自分をぶつけてみることにしました。広告費は最小限に抑え、ホームページも手作りにし、必要以上に御客様をとらないことにしました。
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