■映画&テレビを語る
寅さんに思うこと1
寅さんに思うこと2
寅さんに思うこと3
寅さんに思うこと4
寅さん映画を解説する1
寅さん映画を解説する2
寅さん映画を解説する3
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寅さんに思うこと1映画『フーテンの寅さん』の主題歌には、
「俺がいたんじゃ御嫁に行けぬ 分かっちゃいるんだ妹よ〜♪」
という一節があります。この歌のなかの「分かっちゃいる」という言葉。これがギネスブックにも載った国民的映画『フーテンの寅さん』のテーマであり、寅さんを語るときのキーワードです。
寅さんは、厄介者です。
寅さんは、迷惑かけてばかりいます。
寅さんは、心配かけてばかりいます。
でも、そんなこと寅さんは、
「わかっちゃいる」
んですよ。
俺がいたんじゃ御嫁に行けぬ。そんなことは、分かっちゃいるんですよ。どうせオイラはヤクザな兄貴。そんなことは、分かっちゃいるんですよ。
迷惑かける。
そんなこと分かっちゃいるけれど、つい、ふらふらふら〜っと葛飾柴又のオイちゃんに
オバちゃん、ヒロシにサクラたちに会いにいってしまう。そしてトラブルを起こして皆を怒らせてしまう。
寅さんは分かっちゃいる。自分が帰ると皆に迷惑をかけることを分かっちゃいる。だからこそ、寅さんの家族たちは、寅さんが帰省するとピリピリしました。みんな一生懸命に「俺たちゃ誰も、おめえ(寅)さんのことを迷惑だと思っちゃないよ」という芝居をしたんですね。でないと寅さんが帰りにくいと思ったんです。
実際、寅さんは帰りにくかった。自分が迷惑な存在なことを「分かっちゃいる」から帰りにくかった。でも、おいちゃん・おばちゃん・ヒロシにサクラは、
「迷惑じゃないよ」
ってな芝居をするから、つい、ふらふらふら〜っと帰ってしまう。そんな、みえみえの芝居、芝居であることは「分かっちゃいる」くせに帰ってしまう。そして、家族たちの下手くそな芝居に、ついつい甘えてしまい、また迷惑をかける。そして大喧嘩となる。 |