寅さんに思うこと4

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寅さんに思うこと4

 敗北者。本来なら惨めな存在です。ところが寅さんに限って全く惨めではありません。何回負けようが、どんなに敗北しようが、寅さんは全くもって惨めではない。むしろ負け続けることによって、ますます輝きを増してくるのが寅さんです。これはいったい、どういうことなんでしょうか?

 一言で言うならば、
『人生は勝ち負けで決らない!』
ということでしょう。

 寅さんは、負け続けることによって、オイちゃんにオバちゃん、ヒロシにサクラたちの温かい愛情を手にしました。もし寅さんが、世渡りがうまくて、御金持ちで、女を次々とものにしていたらどうだったでしょう? 勝ってばかりの人生を歩んでたら、オイちゃんたちの優しい心遣いにふれることができたでしょうか? 妹さくらのせつない愛情を受け取ることができたでしょうか?

 世間を2分する方法に、
1. スポーツ的世界
2. プロレス的世界
に分類する方法があります。

 スポーツ的世界とは、ルールが明確で、勝ち負けがハッキリしている世界のことです。それに相対して、プロレス的世界とは、ルールが明確でなく、勝ち負けのハッキリしない世界の事です。

 では『寅さんの世界』は、どちらに当るでしょう?
 もちろんプロレス的世界です。

 プロレスとスポーツの決定的な違いは、勝ち負けにこだわるかどうかです。スポーツは、勝ったか負けたかが全てです。それに対してプロレスは、どんな試合をしたかが問題になります。極端なことを言えば、勝敗なんかどうでもいい。

 これを人生に置き換えてみると、勝敗にこだわらない人生というものもありうるわけです。そして私たちは、そんな人生に、密かに憧れていたりします。
 多くの人たちが、寅さんに親しみを感じ、寅さんを心から愛し続ける理由は、勝ち負けにこだわらない寅さんという人間に憧れがある。そんな気がします。いかがでしょう?
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