寅さんに思うこと2

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寅さんに思うこと2

 この喧嘩の原因。99パーセント隣のタコ社長がつくります。寅さんの前で、オイちゃんたちが一生懸命に芝居しているのに、このタコ社長だけが芝居ができないんです。だからついつい本当のことを言ってしまい、寅さんを怒らせてしまいます。
 オイちゃんたちは、最初は喧嘩の仲裁に入るんですが、興奮した寅さんはオイちゃんたちにもくってかかり、今度は寅さんとオイちゃんの大喧嘩に発展します。
 喧嘩となりゃ、オイちゃんの芝居はどこかにふっとんでしまい家族の口から、ついつい本音が出てしまう。言ってはいけない本音がでてしまう。「俺たちゃ、おめえに迷惑してるんだ!」とね。
 すると寅さんは、ハッと夢から覚めたように現実にもどってしまうんです。芝居の世界から現実に戻ってしまうんです。そして
「それを言っちゃあ、おしまいよ」
という捨てセリフを残して、どこかに旅立っていくんです。

 寅さんが語る「それを言っちゃあ、おしまいよ」の「それ」というのは、本当のことです。寅さんは、知ってたんですね。オイちゃんたちが一生懸命に芝居をしてくれていることを・・・・。

 寅さんというのは、オイちゃんにオバちゃん、ヒロシにサクラたちが一生懸命芝居をしてくれないと葛飾柴又に帰れない哀れな存在です。彼らが本音を言いだしたら、もうそこにはいられない泡(バブル)のようなはかない存在なんですね。だから「それを言っちゃあ、おしまいよ」というセリフを言うんです。「本当のことを言うなよ。それを言ったら俺は、ここにいられなくなるじゃないか」と、寅さんは心の中で泣いてるんです。『フーテンの寅さん』という映画は、そういう映画なんです。

 そういう意味で『フーテンの寅さん』という映画は、典型的な落ちこぼれを描いた映画ですね。落ちこぼれというのは、どんな競争にも勝てない小心者のことを言いますが、寅さんも立派な落ちこぼれです。エリートにも悪党にもなれない落ちこぼれです。
 どんな競争には絶対に勝てない寅さん。いや勝とうとしない寅さん。マドンナともう1歩でゴールインという場合でも、あえて負けてしまう。つまり失恋してしまうのが寅さんなんです。
 映画というものは、99パーセントの主人公が勝者です。ハッピーエンドだろうが、アンハッピーエンドだろうが、主人公は「競争に勝とうとする人間」と相場が決ってます。結果として主人公が敗退する物語だったとしても、主人公は、勝とうと努力します。ところが寅さんの場合は、わざと負けてしまいます。決して勝とうとしません。根っからの善人であり小心者の寅さんは、決して人に勝とうとしないんです。
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