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ベットメイキング
北軽井沢ブルーベリーYGHでは、ベットメイク済みです。
ベットメイクをお客さまにさせることはありません。
と、書くと「そんな宿があるの?」と驚かれるお客さまも多いかと思いますが、ベットメイクをセルフサービスにしている宿は、意外に多いのです。山小屋・ロッジ・ユースホステル(ゲストハウスを含む)などの大半が、ベットメイクがセルフサービスです。
ちなみに宿泊業で、最も重労働で大変な作業は、ベットメイクです。これはホテルやペンションでベットメイクをした経験のある方なら、また看護婦さんや介護のお仕事をしている人や自衛隊員の方は、感じているかと思いますが、ベットメイクほど大変な重労働はありません。ですから、
ベットメイク済の部屋
ベットメイクがセルフサービス
の2つでは、天地ほども労働量が違ってきています。価格でいうと、1泊あたり1000円は違うといっても良いと思います。ベットメイク済5000円は、ベットメイクセルフサービス4000円と同じだと考えても良いかと思います。両者を同一価格と考えるのが根本的に違っています。
そういう意味で、大半がセルフサービスであるユースホステルに泊まってベットメイクがセルフサービスではなく、宿泊施設の方で完璧におこなわれていたら、これはかなりラッキーなことだと考えてよいかと思います。
それはともかく、私どもの宿で、どうしてベットメイクのセルフサービスがおこなえなかったのか、ちょっと説明したいと思います。正直言って最初の頃は、宿泊料金を下げて、ベットメイクのセルフサービスを実施することを考えなくもなかったことは確かでした。しかし、どうしても、それをする気になれなかったのは『公衆衛生』の問題からでした。
お客さまの中には、いろいろな方がいらっしゃいます。ズボラな方や、疲れててベットメイクする気力もなくてシーツをセットせずに寝てしまったりというお客さまが、少なからずいます。そうなるとアレルギーとか色々な面で公衆衛生上問題がでてくるのです。
例えば、花粉症の私は、ベットメイクせずに寝てしまったお客さまの部屋がすぐに分かります。布団に大量の花粉が付着して鼻水が止まらなくなるからです。そういう布団に安心してお客さまを泊める自信がわいてきませんし、お客さまに不愉快な思いもさせたくありません。
だから大きめのシーツをリースして、そのシーツを私自身の手でベットメイクしています。そうすることによって部屋の汚れや、臭い、細かい異常に気がつきやすくなりますし、髪の毛やホコリの清掃も、より細かくいきとどくからです。
ベットメイクとは?
全てのシーツと枕カバーをはずします。その後、ベットのマットや枕の汚れ、髪の毛などがついていないかどうかを確かめてつつベット本体の掃除をおこないます。この時、ベットを動かしながら掃除しますから、かなりの肉体労働になります。
後は、枕カバーとシーツをセットしていきます。シーツは2枚を合わせ足元のマットにはさみます。お客様はシーツの間にお休みになるので、下のシーツをピンと張り、マットの前側の下にはさみます。上のシーツは掛け布団のカバーに変身します。最後に枕をセットして出来上がりです。
とても慣れた人で5分。不慣れな人の場合、20分もかかることがあります。部屋掃除とバストイレ清掃を含めて、1室1時間以上かかることもまれではありません。ベットメイクとは、それほど大変なものですから、ほとんどのユースホステル・ユースゲストハウスでは、セルフサービスにしているのが現実です。ただし、例外もあります。北軽井沢ブルーベリーYGHや、2〜3のユースホステルなどで完全ベットメイク済のベットを提供しているユースホステルもあります。
《つづく》
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