■サービスについて
01.二つの経営スタイル
02.二つのサービス
03.第三のサービス展開
04.おまかせ
05.サービスの語源
06.サービスとホスピタリティー
07.ホスピタリティー
08.ホスピタリティーの本質
09.ユースホステルの本質
10.消耗戦
11.御客様をどう考えるか?
12.夢のサービス
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二つの経営スタイル 日本のホテルは、ヨーロッパ式より、旅館に近いということになります。ホテルという外観を輸入しても、経営思想は旅館のままという事だったわけで、日本には、ヨーロッパ式ホテルスタイルは根付かなかったわけです。
そのため日本では、宿泊費が高騰しました。
豪華な2食付に、布団のあげさげする旅館スタイルは、人件費がかかりますから1泊の費用は高くつきます。日本式ホテルにしたって、何をたのんでもチップを払わずにすみますから人件費は高くつきます。つまり旅館スタイルの宿は宿泊費が高くつくという欠点があり、時として、たのみもしないサービスが付随してきて、
「こんなサービスいらないから安くしてよ」
と言ってくるお客さまもいらっしゃるのです。現にお年寄りのお客さまに「料理をもっと少なくして安くしてもらえませんか」と言われて「夕食はお客様が注文された分だけお出しします」というスタイルを売りにする旅館も少しずつ増えてきています。
女将の挨拶を煩わしいと思うお客さまも増えていますし、布団の上げ下ろしさえも、いやがるお客さまも増えています。こんなサービスいらないから安くしてよという声も日増しに増えていることは確かです。
「安ければいい」
「サービスは必要なときに金を払う」
というヨーロッパ式ホテルスタイルは、着実に増えつつあります。と言うことは、今、時代の流れに変化が起こりつつあるのでしょうか?
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