北軽井沢ブルーベリーYGHユースホステル マネージャー日記

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日米のSF映画対決

日米のSF映画対決

侮れないのが戦争中に作った『桃太郎と海鷲』ではないでしょうか? これは日本初のフルアニメーション映画であり、しかもミュージカルアニメです。

 桃太郎が犬・猿・キジといった軍人を乗せた航空母艦を引き連れ、鬼畜米英をパクった鬼が島の青鬼艦隊を、犬の戦闘機部隊・猿の急降下爆撃機隊・キジの雷撃機隊で攻撃するという大爆笑ものの作品です。 鬼が島に向かう途中、猿は迷子になった鷲の子供を助けますが、その子鷲をあやすためにキビダンゴの袋からゼロ戦を取り出して子供をあやしてたりしますから大笑いです。

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もちろん、映画の本場であるアメリカも負けてはいません。ハリウッド映画『宇宙戦争』も、かなりあなどれません。この映画では、火星人が宇宙船に乗ってやってくるところから始まります。そして、火星人の宇宙船に、3人のアメリカ人が近づいていくわけですが、火星人に敵意がないことを知らせようと白旗を掲げるのですよ。そして

「お前、白旗が宇宙人にわかるか」
「それはもう白旗は万国共通だ」
「最初にお前なんという」
「カリフォルニアヘようこそ」

と間抜けなことを言っているうちに宇宙人に焼き殺されてしまうのです。もう大爆笑ものですね。

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最後に日本映画『海底軍艦』を紹介して終わりにします。『海底軍艦』は、昭和37年の作品ですが、原作は明治33年に発表されています。著者は押川春浪です。

 この作品は、いわば日本初のSF小説なのですが、夏目漱石や芥川竜之介が出現するはるか前に、日本初のSF作家が生まれているのには驚かざるをえません。

ストーリーは、日本を脱出した元日本軍人が、南の無人島で、きたるべき世界大戦にそなえて海底軍艦を建造していたのですが、ムー大陸の子孫ともいえる、海底王国ムー帝国が地上を侵略し始めたために、白人の侵略にそなえて建造した海底軍艦をムー帝国との戦いに使って大活躍するという話しです。

 そういえば、この映画もミュージカル仕立てで出来ていましたが、なかなか侮れない作品でした。ちなみに作者の押川春浪氏は、大正3年に38歳で死んでいますから、もっと長生きしていれば、どんなすごいSFを書いていたと思うと残念でなりません。

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2005年09月10日

ゴジラ編1

なつかしい色の空/ゴジラ編1

 まずは問題です。

「ゴジラとガメラが戦いました。どちらが勝つでしょうか?」
「え〜と、ガメラ?」
「ブー!」
「じゃあゴジラ?」
「正解です」
「どうして、ゴジラなの?」
「ガメラは、手も足も出ないのです」
「・・・・・・」

 続いて第2問です。

「モスラとギャオスが戦いました。そして、ギャオスが勝ちました。そして、ゴジラとウルトラマンが戦いました。勝ったのは誰でしょう?」
「どっちかなあ・・・・・。やっぱりゴジラかな?」
「ブー!」
「じゃあウルトラマン?」
「ブー!」
「ゴジラでもウルトラマンでもないとすると、引分?」
「ブー!。正解は、ギャオスです」

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 答えがが解らない人は、置いていきますね。

 ところで東宝の特撮映画の中で、一番迫力のある特撮映画といえば、なんといっても昭和29年に封切られた『ゴジラ』でしょう。

 数ある日本の特撮映画のなかで『ゴジラ』以上の映画はないです。その迫力は、スターウオーズや、ジュラシックパークが逆立ちしたってかないません。しかも、反核をテーマにしています。第1作目のゴジラは、世界最初の反核映画なのです。

 しかし、この『ゴジラ』も、パート2以降から、徐々に面白くなくなっていきます。迫力も、特撮技術も、シナリオも年々低下していきます。酷いのになると、ゴジラが漫画「おそ松君」のシェーをやってみたり、戦ってる時に加山雄三のものまねをしたりするから、呆れます。

 それにしても、シェーやものまねをするということは、ゴジラの奴もテレビを見るんでしょうかね? もし見たとしたら、あの巨体ですから、そうとう大きなテレビが必要です。現代なら東京ドームのオーロラビジョンを見るとか、スタジオアルタのモニターを見るという手段がありますが、当時の日本にそういうテレビモニターがあったのでしょうかね?

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 ゴジラシリーズが、年々堕落していった原因はわかっています。大映が作ったガメラシリーズのせいです。ガメラシリーズが、あまりにも人気がでたので、それに対抗してしまったためにゴジラシリーズが堕落していったのです。では、ガメラシリーズとは、どういう作品だったのでしようか?

 ゴジラ映画は、基本的に反核がテーマで、リアルで重厚な映画でしたが、ガメラ映画はファンタジック映画でした。

 ゴジラは、狂暴で人間を殺戮しますが、ガメラは子供の味方で、危なく死にそうな子供を助けたりします。それにしても街でビルを破壊するガメラが、子供が大好きという設定は何故なんでしょう?

 また、ガメラはいびきをかいて昼寝します。子供の頃の私は、
「カメがいびきをかくんだろうか?」
と不思議に思ったものですが、ガメラ映画では、そんなこと関係なく進行し、自衛隊員たちは、

「相手は、カメなんだから、ひっくり返せばいいのではないか?」
「そうだ、その手があった」
「それでいこう!」

と言いだしました。さすがは自衛隊。頭がいいなあ〜と思ったものですが、よく考えてみると、これで映画が終ったら最低の怪獣映画ですね。カメをひっくり返しておしまいの結末なんて、アホらしくて見てられないです。

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 じゃあ、どういう結末になったかと言いますと、自衛隊がガメラをひっくりかえすと、ガメラは手足を引っ込めました。そして、そこから火を噴射し、カメのこうらを回転させ、大空に飛んで逃げていくではないですか。

 スクリーンには、口をあんぐりと開けてボーゼンとしている自衛隊員が映っていましたが、子供の頃の私も、口をあんぐりと開けてボーゼンとしたものです。

 結局、自衛隊は、ガメラを伊豆大島におびよせ、巨大なロケットにガメラを誘い込み、なんと火星に打ち上げてしまいます。そしてガメラは火星で平和に暮して、めでたし、めでたし・・・・・・というハッピエンドで終わります。ゴジラが酸素破壊剤という最終兵器で殺されるのとはえらい違いです。やっぱりファンタジック映画なんですね。

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 ガメラは空を飛ぶ。
 ガメラは海に潜る。
 ガメラは地上を歩く。

 3作目の『ガメラ対ギャオス』の時は、ガメラとギャオスが、陸戦・海戦・空戦の3大決戦をやるという宣伝文句がテレビCMが流れたりして「そごいなあ〜。見たいなあ」と、当時の子供たちは、みんなガメラ映画に恋をしました。

 ゴジラ映画が堕落しはじめたのはこの頃です。この頃のゴジラ映画は、空飛ぶガメラの人気に対抗して、ゴジラも空を飛びだしました。
「いくらなんでもゴジラが空を飛ぶのには無理があるぞ」
と思っていると、狂暴だったはずのゴジラが、ガメラのように子供の味方になってしまいました。そのうえ他の怪獣と会話するようになった時は、

「ゴジラは言語をもつのか!」

と驚いたものです。会話の内容は、漫画のような字幕で解説されました。そしてシェーもするし、加山雄三のものまねはするし、子供は産むし・・・・・・。

 そういえば、子供を産むということは、ゴジラには雄と雌の両方がいるということになりますけど、どうして映画には1匹しかでてこないんでしょうかね?

 つがいのゴジラがでてくるシーンとか、交尾しているゴジラのシーンなんか、どうして映像にならないんですかね? ゴジラの交尾シーンなんかがでてくれば、みんな大喜びだと思いますけど。


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2005年09月11日

ゴジラ編2

なつかしい色の空/ゴジラ編2

−東映まんが祭りVS東宝チャンピオン祭り−

 子供の頃の楽しみといったら、春休み・夏休み・冬休みに上映される『東映まんが祭り』と『東宝チャンピオン祭り』です。しかし、両方とも見れる裕福な子供などいません。 そうなるとゴジラファンの私は、ゴジラ映画が上映される『東宝チャンピオン祭り』に行きたいと親にねだるのですが、親は絶対に許してくれません。仕方なく『東映まんが祭り』の方を見るはめになります。

 『東映まんが祭り』では、「家なき子」とか「長靴を履いた猫」といった文部省推薦のアニメをやっていましたから、街を破壊するゴジラ映画より、親としては、名作アニメを公開する東映まんが祭りの方を見せたかったのでしょうね。

 ちなみに、どうして『東宝チャンピオン祭り』なのかと言いますと、男子アニメのチャンピオンである「巨人の星」と女子アニメのチャンピオンである「アタックナンバーワン」と怪獣映画のチャンピオンであるゴジラを一挙に上映するからチャンピオン祭りなんだそうです。しかし、巨人の星・アタックナンバーワン・ゴジラを同列に並べるという発想がすごいですね。

 そうなると『東映まんが祭り』の方は、対抗して「デビルマン対マジンガーZ」といった作品を発表しました。それを聞いた子供たちは喜んだのなんの。学校では

「デビルマンとマジンガーZ、どちらが勝つのだろう?」

という噂でもちきりになり、予想屋が現われたり、賭けの対象になったりしました。

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2005年09月12日

ゴジラ編3

−ゴジラ対メカゴジラ−

 さて、ゴジラシリーズの面白いところは、ゴジラが全国各地に登場することです。ゴジラは、フーテンの寅さんのように、全国を巡業してまわるんですね。

 第1作ゴジラは、東京都心を破壊。
 でも、なぜか皇居だけは破壊しないんですよね。

 ゴジラの逆襲では、大阪を破壊。
 ラドンの時は博多を破壊。

 ゴジラ対キングコングでは小田原を破壊というように、新作ゴジラが登場するごとに、全国の名所を破壊するのです。裏で地方自治体が、ゴジラを誘致する運動があったという話しも聞いていますが、本当のところはどうだったのでしょうか?

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2005年10月01日

日本最高傑作のSF映画

日本最高傑作のSF映画

私はSF映画が大好きなのです。そこでSF映画の好きな読者に聞いてみたいのが『アルマゲドン』と『デープインパクト』のどちらが面白かったか?という質問です。両方とも、彗星が地球にぶつかってしまうので、その前に彗星を破壊してしまうという映画なのですが、映画の雰囲気はまるで正反対。

『アルマゲドン』は、あくの強い登場人物が戦うドラマ。『デープインパクト』は美しい人間ドラマ。どっちが好きかと言われれば圧倒的に『アルマゲドン』です。B級映画ですけど『アルマゲドン』の方が人間臭くて好きです。私は、駄目人間が、極限状況でものすごい力を発揮して地球を救う映画の方が好きですね。

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では、『スターウォーズ』と『スタートレック』ではどうか? 私は断然『スタートレック』派です。何故なら、『スターウォーズ』がチャンバラ映画であるのに対して『スタートレック』の方は、会話の映画だからです。

『スタートレック』の面白いところは、会話にあります。どんな場面でも論理的であろうとするミスタースポックと、いつも感情的に反応するドクターマッコイの喧嘩が楽しいのです。しかも、この2人は喧嘩しながら敵を倒していき、勝利するのですが、勝利した後でも喧嘩を続けます。そこが楽しいのです。

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楽しいと言えば皆さんは、『勝利の日まで』というSF映画を知っていますか? これは、戦争中に作られた作品にもかかわらず、日本におけるSF映画の最高傑作かもしれない作品です。しかも、ミュージカル映画ときています。 どんな映画かと言いますと、ある博士が、戦争で戦っている兵士を慰問するために、あるロケットを開発します。そのロケットには娯楽が積められていて、それを前線に撃ち込むのです。

しかし、このロケットが、あちこちの島に滅茶苦茶に落ちるものだから、さあ大変。海に落ちたり、敵陣に落ちたりする。落ちると爆発して中から東宝のオール・スターが出てくる。つまり娯楽が出てくるのです。 ミュージカル仕立てで、ドンパチ戦っている前線で、ロケット弾が落ちてくると、美人歌手が胸はだけて三人くらいパッと出て来て、パーッと歌って消えたりします。こんな映画を戦争中に作っていた日本という国は、かなりあなどれまなせん。

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2006年05月19日

心に残った映画

『生きる』に思うこと

 黒沢明監督の『生きる』という映画が、あります。それは、こんな御話しです。

 癌を宣告され、死を目前にした男がいました。男は、死を前にして、残された短い人生を精一杯、有意義に生きようとしました。具体的に言えば、酒を飲み、女と遊び、歌って踊るといった享楽的な生活をしたのです。

 だれだって、そうです。自分の命が、幾日しかないと解ってたら、老後のためにあくせく働きません。将来のために蓄えなどしません。残された日々に、やりたい事をしたくなるものです。『生きる』の主人公に限らず、誰だって享楽的な生活を送りたくなるものです。

 しかし、『生きる』の主人公は、それでは、もの足りなかった。何も満たされる事がなかった。享楽的な生活が、『生きる』こととは思えなかった。『生きる』とは、そういう事ではないと思った・・・。黒沢明監督の『生きる』という映画は、ここで終っていました。いや、正確に言えば、主人公が物語の途中で死んでしまっていたのです。

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 主人公が、物語の途中で死んでしまう事は、およそ考えられない事です。主人公は、感動的なラストシーンまで登場してこそ主人公と言えるからです。しかし、黒沢明監督は、あえて『生きる』の主人公を物語の途中で死なせてしまった・・・。しかし、天才黒沢明監督は、死んだ後にも映画の中に、主人公を登場させつづけたのです。

 死んだ後に登場し続けたといっても、幽霊になって現われたと言うわけではありません。黒沢明監督は、そんなきわもの映画を撮るような人ではありません。『生きる』の主人公は、幽霊としてではなく、人々の記憶として登場したのです。

 『生きる』という映画は、前編と後編に分れています。

前編は、主人公が、癌を宣告され、享楽的な生活をしたが、何も満たされず、悩んだあげく、『生きる』事を決意する場面で終っています。そして、後編は、なんと主人公の葬式シーンです。主人公が死んでしまった後の物語です。葬式に集まった人々は、故人の『生きざま』をしのび、故人が、いかに『生きる』ことに情熱をあげてきたか語る物語です。

 私は、この『生きる』という映画を見た時、涙を止める事ができませんでした。それは、ただ単に映画に感動したと言う事ではなく、本当の意味で『生きる』と言うことを知ることができたからです。『生きる』とは、どういうことでしょうか? 『生きる』の主人公は、どのように『生きる』ことを決意したのでしょうか? その問題を解く鍵は、『生きる』という映画の後編部分にあります。

 『生きる』の後編部分が、主人公の葬式シーンである事は、既に述べました。生物学的に言えば、主人公は、この世には存在していないのです。しかし、主人公は、立派に生きていました。映画の中では、輝かしいくらいに生きていました。生物学的には生きていませんでしたが、人々の記憶の中に生きていました。そうです! 『生きる』という事は、必ずしも生物学的に『生きる』こととは限らないのです。人の心の中に『生きる』ことだって、ありうるのです。

 『生きる』の主人公は、死を宣告された時、最初は、享楽的な生活にふけりました。しかし、それでは、何も満たされる事はなかった。享楽的な生活とは、生物学的な満足を満たす生活と言ってもいいかもしれません。しかし、『生きる』の主人公は、それだけでは、何も満たされなかった・・・。それで、人の心の中に『生きる』ことを決意したのです。

 享楽的な人生を送る生活は、『生きる』とは言えない!
 自分だけが満足する生活は、『生きる』とは言えない!
 機械のように、ただ、事務的な生活は、『生きる』とは言えない!
 それらは、『生きる』とは言えない。
 俺は生きていたのではない、死んでいたんだ!
 今の今まで死んでいたんだ!
 生きるぞ、これから本当に『生きる』んだ!

 『生きる』という言葉の裏には、二つの側面があります。
 一つは生物学的意味での『生きる』ということ。
 そして、もう一つは社会的意味での『生きる』ということ。
 つまり、人々の心の中に『生きる』と言うことです。


 人は、生物である限り、いつか死にます。誰だって、生物学的な死を迎える時がきます。問題は、その後です。『生きる』の主人公のように、人の心に生き続けるか、全く死んでしまうかです。日本には、生物学的に生きている人たちが一億人もいますが、人の心の中に生き続けることを意識している人は、いったい何人いるでしょうか?

 良い悪いは別です。昔に比べれば、今の人たちの方が、遥かに享楽的な生活を送っているわけですし、他人のためよりも自分のために生きている人たちが多いことは確かです。つまり、人の心の中に生き続けようと思わない人たちが多いわけです。そして、本当に、それが幸せならば、それはそれでいいわけです。けれど、本当に、それで、皆が皆、満足しているのでしょうか? 『生きる』の主人公のように、何も満たされないでいるのでは、ないでしょうか?

 一人旅をしていて、こんな思いをした事はありませんか? 景色は素晴らしい、料理はうまい、宿は素敵だ、温泉もいい湯だ、でも、何か足りない。何か満たされない。いったい、それは何だろう? 全てが満たされた旅の中に、何か足りないと感じたことは、ありませんか? ふれあいを求めて旅する旅人は、どんなに物質的に恵まれた旅を送っても不満が残るものです。それは、享楽的な生活に満たされない人の悩みに似ているかもしれません。

 ふれあいを求めて旅する旅人は、旅人に対して、とても優しい心をもっています。本来、他人である見知らぬ旅人に、とても親切です。これは、人の心に生き続けることと言えるかもしれません。

 『生きる』の主人公のように、「人の心に生き続ける」ということは、他人に対して優しい心をもつという事でもあります。優しい心がなければ、人の心に生き続けるなんて、不可能だからです。誤解のないように付加えておけば、私は、道徳論で「優しい心」と言ってるのではありません。人の心に残る人生を送ろう! 人の心に残る旅をしよう! と言ってるのです。そして、人の心に残る旅(人生)と言うものは、自分が優しい心を持つことによって、初めて、優しい心にふれあう事ができると言うことです。これは、建前や道徳論で「優しい心」と言ってるのではなく、きわめて現実的な日常的な事を言ってるのです。

 人は、一人では生きていけません。もちろん例外はありますが、多くの人たちは、ふれあいを求めて生きているはずです。たまに、自分だけの世界の中に生き続ける人がいますが、人間というものは、とても弱い存在です。自己満足の世界だけに満足して死ねる、そんな人は、そう多くはないはずです。享楽的な生活だけに満足できる人は、そう多くはないはずです。「いや、満足できる」と、仮に思ってる人がいたとしても、明日までしか命がないと宣告たれた場合、本当に満足して死ねるものだろうか・・・?

 死を迎えた人間が、どんなに贅沢をしても、どんなに享楽的な生活を送っても満たされることはありません。しかし、社会的な意味で『生きる』ことが、できた場合、生物学的な意味での死を克服できるのではないでしょうか?

 人は、誰でも何時かは死ぬ運命にあります。生物学的な死を迎える時がきます。問題は、一人淋しく死んでいくか、大勢の人たちの心に生き続けていくかです。どちらを選ぶかは、その人の人生観に及ぶことですから、私には何も言えませんが、少なくとも私は、「人の心に生き続ける」人生を選びたいと思っています。そして、「人の心に生き続ける」旅をしたいと思っています。

 自分一人だけで美味しいものを食べ、自己満足の世界に浸るより、みんなで食べたい、みんなに知らせたい、みんなに御馳走したい! そんな気持ちで、旅をしたいと思っています。人間は、享楽的な生活で幸せになれるほど単純ではありませんし、損得で生き続けられるほど強くもありません。

『朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり(論語より)』

二千年以上も昔の人間が語った言葉です。別に難しい事を言ってるわけではありません。本当の意味での『生きる』ことの喜びを知った者なら、生物学的な意味での死さえ恐れずにすむと、いう意味です。人は、享楽的な生活によって、死の恐怖から逃れる事はできません。しかし、本当の意味での『生きる』ことの喜びを知れば、死をのりこえる事はできるはずです。たとえ生物学的な死をむかえることになったとしても、永遠に人々の心の中に生き続けるに違いないからです。

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2008年01月08日

休養

今日は、御客様が一人なので休養日となりました。
正月は、忙しかったなあ。

ところでレンタルビデオ屋に行って映画を借りてきて
「アルゼンチンばばあ」
を覧たのですが、ちょっと期待はずれ。
「ロストのシーズン3」
は面白かった。はやく続きが覧たいですね。
「東京タワー」
は良かったなあ。



おまけ


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2008年06月27日

これは凄い!

スターウオーズのパロ動画集




STAR WORK 〜素人ライトセイバー〜









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2009年02月16日

20世紀少年を見たのだが

20世紀少年の1章をレンタルして見たのだが、
な、懐かしい・・・。

20世紀が、懐かしい。



ちなみに、この作品は、1999年から2006年まで週刊ビッグコミックスピリッツで連載された浦沢直樹のSF漫画を映画化とたもので、原作は、第48回小学館漫画賞をはじめ、第25回講談社漫画賞、第6回文化庁メディア芸術祭優秀賞、第37回日本漫画家協会賞大賞、第39回星雲賞コミック部門、海外でも2003年にアングレーム国際漫画祭の最優秀長編賞をはじめとして多数の賞を受賞している漫画らしい。

それは、ともかくとして、
映画の方は、超B級映画でした。

しかし、その超B級なところがよかった。
実は、2章をみるために
映画館に行こうかどうしようか迷っています。

dvdレンタルまで待てそうもないなあ




つづく

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2009年03月12日

ハリウッドより日本映画?

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ドラゴンボール実写版が、最低の評判の中、
ヤッターマン実写版が、好調らしいですね。

これは珍しい。

だってハリウッドのリメイクが、最低の映画扱いで、
日本のリメイク作品が、絶賛されているわけですから。
時代も変わったモノです。



ドラゴンボール実写版の試写会を見たりんたろうは

「完全な駄作。映画館でお金払って観てたら、金返せ!だなぁ。
これなら、以前紹介したパチもんの台湾産ドラゴンボールや
韓国産ドラゴンボールの方が、まだマシかも」

と辛口です。それに

「本当に失笑しかできないバカ映画でした」
「100億の無駄を見てしまった」

という人もいるくらい。私は、まだ見てないので、評価はできませんが、他の人も、にたような評価をしているようなので、やはり前評判どうりなのかなあ。

そういえば、最近のハリウッド映画は面白くないですね。
どっちかというば、日本映画の方が面白い。
これは、20年前なら考えられませんでした。
最近のハリウッドは、完全にネタ切れ現象をおこしてますね。
原作モノや続編ばかり作っている。
そして面白くない。


ちなみに日本国内における2008年映画の興行収入トップ10は、

1「崖の上のポニョ」(東宝)……154億円
2「花より男子」(東宝)…………77.5億円
3「インディ・ジョーンズ4」(パラマウント)……57.1億円
4「容疑者Xの献身」(東宝)……50億円
5「レッドクリフ Part I」(東宝東和・エイベックス)……48〜50億円
6「ポケモン」(東宝)……48億円
7「相棒」(東映)……44.4億円
8「アイ・アム・レジェンド」(ワーナー)……43億円
9「ザ・マジックアワー」(東宝)……39.2億円
10「20世紀少年」(東宝)……39億円

そのうちハリウッドは、たったの2本で、
うち1本は、続編という惨敗ぶり。
で、
「インディ・ジョーンズ4」
「アイ・アム・レジェンド」
が、面白いかというと、どうもなあ・・・・。


つづく

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2009年03月15日

おもしろかった映画

キサラギって映画、見ました?
この映画も、かなり面白い日本映画です。
映画と言うより、一幕物のお芝居ですね。
つまりワンシーンだけの映画。
厳密に言うと、回想シーンが、2〜3シーンあるのですが、
それは全部カットしても、お話は通じます。

シナリオを書いたことがある人なら分かると思いますが、
ワンシーンだけの映画って、本当に難しいんです。
その難しい台本を完璧にこなしているのが、
このキサラギなんですね。



キサラギに似た1シーン映画として有名なものに
『十二人の怒れる男』
ですね。

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 「法廷もの」に分類されるミステリ映画であり、密室劇の金字塔として高く評価されている名作ですが、芝居がたった一つの部屋を中心に繰り広げられています。製作費は34万ドルという超低予算、撮影日数はわずか2週間。それなのに超緊迫感のある感動ドラマに仕上がりました。

 キサラギも基本的に『十二人の怒れる男』と同じです。
 構成も、作り方も全く同じ。

 しかし、一つだけ決定的な違いがあります。その違いとは、『十二人の怒れる男』が、シリアスな法廷ドラマなのに対して、『キサラギ』は、
お笑い
であることでした。

そうです!
笑えるんですよ。
馬鹿馬鹿しいくらいに笑えるんです。
おまけに全く緊迫感なし。
そういう意味では、『十二人の怒れる男』の対極をいってます。


つづく

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2009年03月17日

ハンサム★スーツ

噂の『ハンサム★スーツ』を見たんですが
これが滅茶苦茶おもしろかった。

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それにしても、作家の『鈴木おさむ』は天才ですね。
面白すぎる。可笑しすぎる。
でも、シナリオは、べたな展開。
古典的な人情ドラマ。
それなのに、面白いのはシナリオが良かったから。
むしろ監督の演出が、追いついていない。

キャストも全員が好演していました。
すごくうまい!

まだ見てない人は、すぐにレンタルビデオ屋に行って借りてきましょう。絶対損はしませんよ。1970年代のかおりのする心温まるドラマです。それから最後に一言。

イケメンとハンサムは、
違うんですね


つづく

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2009年03月18日

アニメの実写化は失敗例が多い?

映画関係の友人に聞いたんですが、
『DRAGONBALL EVOLUTION』は興業で惨敗だったらしい。
とは、いうものの全国ランキングの集計で3位。

「3位なら凄いじゃん」
「それが凄くないんだ」
「どういうこと?」
「全国580館でのロードショーで、週末の土日に25万人しか入ってないんだよ」
「えーと、1館1日あたり215人くらいか、公開初日の春休みの週末としては、決して良い数字とは言えないなあ。宣伝費を考えると最悪の数字だ」
「だろう? この数字は、今後、下がることはあっても上がることはないからなあ」
「どうして?」
「映画の出来が悪いんだよ。原作を知らない人が見ても、評価は低いかも」

 どうでも良いですけれど、アニメを実写化すると、たいていの作品は失敗しますね。デビルマンも、キャシャーンも最低でした。キューティーハニーは、まあまあたぜったけれど、興行的に失敗してしまった。

 ただ、アニメの実写化は失敗例が多いものの
 漫画のテレビ化作品には、けっこう成功例があります。
 医龍、ライアーゲーム、ドクターコトーなど。
 漫画の映画化も、20世紀少年など、一部成功してますね。
 どうしてなんでしょうか?


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つづく

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2009年03月19日

ジャージの二人みました

ジャージの2人みました。
北軽井沢が舞台の地味な映画でした。

http://www.ja-zi2.jp/

9965994.jpg

面白かったんですが、
地元民としては、
面白ポイントが、ちょっと違う。

主人公は、サンランドの別荘に住んでいて、
散歩するのですが、
いきなりパノラマラインのシャクナゲ園近くにワープしている。
いったい何十q散歩しているんだよ!

おまけにパノラマラインのシャクナゲ園近くに
中学生の女の子が自転車通学している。

むりだろう〜
あそこに自転車で登るのは

かなり急な山道だぞ!
どんだけ体力ある娘なんじゃ!
国体選手か?

あとな、浅間町という架空の町の話なのに
プロパンガスが嬬恋村
になっとる。
いったい、どっちなんじゃ!


それからイノシシに恐れているけれど、
イノシシじゃないだろう!
ここは、熊だろう! 熊!


と、いろいろ突っ込みを入れたくなる地元民ですが、
かなり面白かったです。
なかなか良いです。

と言っても、どこが良いのか分からないでしょうから、
ちょっとネタバレ的な解説をすると
お笑い映画ですね。

それもプチお笑い映画。
(一歩まちがえたら寒い)プチお笑い。

下の動画を見てください。
プチ笑いの雰囲気がでてるとおもいます。
(もっとも全く笑えん人もいるでしょうけれど)



この3月からレンタルビデオにでていますから、
興味のある方は、みせください。
北軽井沢を知っている人
嬬恋村を知っている人には、
かなり面白い仕上がりになっています。
私的には、面白かったなあ。


地元民の皆さんは、佐久のTSUTAYAでレンタルできますので
一度見て見ましょうね!

つづく

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『ジャージの二人』は長嶋有の第三作品集、及び、同作を原作とした2008年7月19日に公開された日本映画。仕事嫌いの父と無職の息子が夏の山荘で過ごす、スローライフな日々を描

■キャスト
堺雅人
鮎川誠(シーナ&ザ・ロケッツ)
水野美紀
田中あさみ
ダンカン
大楠道代

■スタッフ
監督・脚本:中村義洋
プロデューサー:宇田川寧 / 田辺圭吾
助監督:山本透
撮影:小松高志
編集:大畑英亮
美術:露木恵美子
録音:高野泰雄
照明:松岡泰彦
VE:鏡原圭吾
音楽プロデューサー:佐々木次彦
キャスティング:田端利江
ラインプロデューサー:若林雄介

主題歌
『伝説の2人』 - HALCALI(Epic Records Japan)
posted by ヘタカル at 16:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月20日

ジャージの二人について2

ジャージの二人について
以下、多少のネタバレがありますから注意してください。


こんなに何十キロも離れたところまで散歩するなんて!
無理や、絶対に無理や!

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jga-01.jpg


今は無き、栗の木プラザではないか!
懐かしすぎて涙が出る!
(このスーパー、倒産して今は無いのです)

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これは無理があるだろう!
こんなところまで自転車でこられん。
山道だぞ!
山道なのに、ママチャリで来るなんて、信じられん。

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しかも、ダートを走っているし。

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ここは熊だろう!
まあ、イノシシも多いことは多いけれど。

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万座鹿沢口駅だ!
て、ことは、やっぱ嬬恋村だ!

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なんで、途中で映画の題名かわるんだ?

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おお! これは北軽井沢ブルーベリーYGHから
徒歩3分のところにある
古滝ではないか!

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なんで道に迷って、バラギ湖に着くのか?
いったい、どうやったらバラギ湖まで迷えるのだ?
車で走って40分はかかるぞ。
歩いたら10時間くらいするぞ!

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という地元民の突っ込みは、無視してくださいね。
個人的な感想を言えば、
堺雅人と田中あさみが良かった。

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とってもフレッシュ!
特に田中あさみがいい。

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実は、彼女がこんなコメントを

質問「最も記憶に残っている夏の思い出は?」

田中あさみ
「去年行われたジャージの二人の撮影が一番印象深いです。初めての映画出演だったので余計に忘れられません。ちょうど撮影とテストが重なっていて、堺さんと鮎川さんに勉強を見ていただいたこともありました。他にもロケ先の撮影で使う予定だった橋が台風で流されてしまったなどのハプニングも多々あり今までの夏の中で最も充実した夏でした…(笑)。夏=ジャージの二人、といった感じです」

http://news.livedoor.com/user/summer2008/detail?id=8

橋が台風で流されてしまったのか・・・orz
いったい、どこの橋だよ!




最後に、なぜ題名が
ジャージの二人
なのか?
なぜジャージなのか?

実は、これには深い意味があったのだ!
その意味とは?


その答えは、映画のワンシーンに
親子がガッツポーズする場面にあります。
私も、映画を見ていて主人公たちと一緒にガッツポーズしました。
わかります?


夏に北軽井沢ブルーベリーYGHに
泊まったことがある人なら分かるはず。
または、北軽井沢&嬬恋村に住んでいる人ならわかるはず。
そういう人たちは、絶対に主人公たちと一緒に
ガッツポーズするはずです。


というわけで、嬬恋村の皆さん、北軽井沢の皆さん、
dvdをレンタルして見たら
必ずガッツポーズしてくださいね。

(開始10分、2人がテレビ見ている場面ですよ!)
(誇らしげに一緒にガッツポーズしてくださいね)

D-0.jpg

つづく

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映画『ジャージの二人』公式サイト:http://www.ja-zi2.jp/
あなたのヒマつぶし方法大募集:http://www.ja-zi2.jp/pop5.php
ベスト ジャージスト大募集!:http://www.ja-zi2.jp/pop5.php
posted by ヘタカル at 01:26| Comment(7) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月21日

ジャージの二人3

ジャージの二人の突っ込みどころを紹介


これ、ミニストップでしょう?
北軽井沢には、ミニストップは無いって。

jga-2-01.jpg


イノシシに驚く親子。

jga-2-10.jpg

看板にイノシシに注意
群馬県浅間町とあります。

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群馬県浅間町。わかりますか?

jga-2-03.jpg

でも、プロパンガスには、嬬恋村と書いてありますね?

jga-2-04.jpg

浅間町?
嬬恋村?

いったい、どっちなんだよ!



■余談
 余談になりますが、西部劇映画のシェーンのオープニングに、広大な西部の大平原が写っているシーンがありますが、よーく見ると豆のように小さく赤い車が走っているカットが1カットだけあるって知ってましたか? まあ、どうでも良いのですが。




ほー、薪割りですか。

でも、

jga-2-05.jpg

別荘にあるのは、石油ストーブ。

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わー懐かしいなあ。
栗の木プラザだ。

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トマト、安っ!

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モロッコインゲンだ!
嬬恋村名物モロッコインゲンだ!
これを小道具として出した、あなたは偉い!
通ですね。

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これを出すなら、花豆・トウモロコシ・キャベツも出してほしかったなあ。



ちなみに
「レタス畑に連れて行ってありがとう」
という台詞ですが、

jga-2-11.jpg

どうみてもキャベツ畑です。orz

てか、このあたりでは
レタスは作ってません。
キャベツだけです。

浅間高原にはレタスはありませんよ。

jga-01.jpg

助監督さん、
スクリプターさん、
すごいポカやってませんかあ?

それとも演出ですか?


でもなあ。
1ヶ月もヘルパーしていた女の子で、
最後までキャベツとレタスの
見分けがつかなかった子もいたもんなあ。
間違えても仕方がないのかなあ。

というわけで映画スタッフの人たち、
料理したことないですね?


今度撮影に来るときは、北軽井沢ブルーベリーYGH まで
シナリオ持ってきて来て、私のレクチャーを受けること。
いろいろとアドバイスしてあげますよ。


まあ、いろいろ突っ込んでしまいましたが、
素晴らしい映画でした。
スタッフの皆さん、お疲れ様でした。


つづく

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posted by ヘタカル at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月26日

おくりびと

先週で、雪が溶けたと思ったら、また大雪ですよ!
いったい、どうなっているんですかねえ。
それはともかく

おくりびと

見ました。

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なるほど、名作でした。
見る価値はあります。
そして、プチお笑いです。

納棺師という御仕事のお話でしたが、
私の祖母が二十年前に死んだときは、
納棺師なんかいなくても
家族みんなで納棺の儀をおこないました。
今は、納棺師がやるんですね!

 ところで、おくりびとに出てくる、「納棺師」という職業に対する周囲の差別的な見方などは、ちょっとステレオタイプすぎはしませんか?

 映画では、夫の仕事を知った妻が、夫に「穢らわしい」という言葉を浴びせる場面がありますが、昔ならいざしらず、この時代で、そうゆう職業差別ってあるんですかね?

 私の友人に葬儀屋に勤めている人が、いますけれど、そして御客様にも葬儀屋さんの人がいますけれど、彼らは、映画に出てくるような職業差別シーンは存在しないと行っていましたよ。私も祖母の納棺をやった体験者として、ちょっとなあと思いました。


ところで、この映画、あらゆる映画賞を総ナメにしています。

日本国内
第32回日本アカデミー賞 作品賞
監督賞
脚本賞
主演男優賞
助演男優賞
助演女優賞
撮影賞
照明賞
録音賞
編集賞
第51回ブルーリボン賞 主演男優賞
第63回毎日映画コンクール
日本映画大賞
録音賞
第33回報知映画賞 作品賞
第21回日刊スポーツ映画大賞
監督賞
作品賞
第30回ヨコハマ映画祭
作品賞
監督賞
助演女優賞
ベスト10第1位
第82回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベストワン
主演男優賞
日本映画脚本賞
日本映画監督賞
第18回東京スポーツ映画大賞
主演男優賞
2008予告篇ZEN映画祭 グランプリ

海外
第81回アカデミー賞 外国語映画賞
第32回モントリオール世界映画祭 グランプリ
第17回金鶏百花映画祭 国際映画部門
作品賞
監督賞
主演男優賞
第28回ルイ・ヴィトン・ハワイ国際映画祭 観客賞
第20回パームスプリングス国際映画祭 観客賞

とまあ、こんなところで、今後も賞の量産は続きそうです。
最高の日本映画というところでしょうか。


私的には

ハンサムスーツ>ジャージの二人>おくりびと>その他

ですね。

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つづく

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posted by ヘタカル at 13:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月07日

『阿弥陀堂だより』の本家は嬬恋村

『阿弥陀堂だより』という、
南木佳士の小説を原作とした
日本映画がありましたよね。

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http://www.amidado.com/01kantoku.htm
パニック障害を病んだ妻を連れて帰郷した夫と、
阿弥陀堂を守る老女との交流を描いた話です。
北林谷栄が第26回日本アカデミー賞助演女優賞を、
小西真奈美が新人俳優賞を受賞、
第56回ヴェネチア映画祭でも「緑の獅子賞」を受賞するなど、
世界中で高い評価を受けた映画です。

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良い映画でしたが、あれ、
嬬恋村が舞台なんです。
長野県が舞台ではありません。

まず、原作者の南木佳士さん、
この人からして嬬恋村生まれなんですよ!
南木佳士は、ペンネームですが、
『南木』
というのは、浅間高原(鬼押し出し付近)のことを言うのですよ。
つまり、このへんが南木なんです。

IMG_0915.JPG

決して長野県飯山市の話ではありません。
群馬県嬬恋村三原の話です。

万座鹿沢口駅のそばの話です。
万座鹿沢口駅から徒歩7分のところが舞台です。

で、これが本物の阿弥陀堂!

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原作者の南木さんの生家は、
ここから徒歩1分のところにあります。
つまり、作者の遊び場であったわけで、
作者の祖母も、ここで眠っています。

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場所は、てんぷら中居屋のあたり。
明治屋旅館から徒歩2分のところにあります。
(奥さんは、明治屋の娘さんでした)
そして、そのそばに、
南木佳士さんの生家があります。

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ちなみに原作者の南木佳士さんは、芥川賞作家です。
それも4回も候補になり、
1988年に「ダイヤモンドダスト」で第100回芥川賞を受賞しています。

1982年、「重い陽光」で第87回芥川賞候補。
1983年、「活火山」で第88回芥川賞候補。
1985年、「木の家」で第92回芥川賞候補。
1986年、「エチオピアからの手紙」で第94回芥川賞候補。
1988年、「ダイヤモンドダスト」で第100回芥川賞受賞。
2008年、『草すべり その他の短編』で泉鏡花文学賞受賞
2009年、『草すべり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞

作家でありながら、臼田の佐久総合病院の医者でもあり。
若月俊一の伝記も書いています。

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映画の方は、以下のスタッフ。
監督/脚本:小泉堯史
音楽:加古隆
エグゼグティブプロデューサー:原正人、椎名保
プロデューサー:柘植靖司、桜井勉、荒木美也子

キャスト
上田孝夫:寺尾聰
上田美智子:樋口可南子
幸田重長:田村高廣
幸田ヨネ:香川京子
助役:井川比佐志
小百合:小西真奈美
中村医師:吉岡秀隆
おうめ婆さん:北林谷栄

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南木佳士(霜田哲夫)

昭和26年10月13日、群馬県吾妻郡嬬恋村三原大字川原に生まれる。
祖父は。草軽電鉄の運転手。
3歳のときに結核で母親(教員)を失う。
父親の再婚と仕事の都合で、祖母と姉と3人で三原で暮らす。
中学2年生の春に、父親の転勤について上京。
保谷市立保谷中学校に転校。
昭和42年都立国立高校入学。
昭和46年秋田大学医学部に入学しました。
昭和52年、嬬恋村に近い長野県南佐久の臼田にある佐久総合病院内科に勤務。
佐久総合病院は若月俊一氏による地域医療を主導した超有名な病院。
研修2年目の4月に、実家隣の旅館(明治屋)の娘と結婚。
昭和60年、軽井沢病院内科医長として一年間出向。
芥川賞を受賞したダイヤモンドダストは、軽井沢病院が舞台。
平成元年に「ダイヤモンドダスト」が第100回芥川賞を受賞。
平成2年パニック障害になり、うつ病になる。
この体験が、「阿弥陀堂だより」のもとになる。
 
amidadou-4.JPG

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つづく。

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2009年09月09日

『阿弥陀堂だより』の本家は嬬恋村+α

『阿弥陀堂だより』の本家は嬬恋村+α

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イトウさん、

>元々は嬬恋村が舞台だったんですね。

そうなんです。映画では都会に疲れて鬱になって
田舎に癒される話なんですが、実は全く逆なんです。

医学部を卒業し、信州の田舎にある佐久病院に努めて、
あまりにも多く老人が死んでいくために、鬱になりかかる。
それで、原作者は軽井沢病院に出向し、そこで癒されるんです。



実は、軽井沢と嬬恋村は、繋がっていて、軽井沢には、原作者の友人知人がいっぱいいた。旧軽井沢は、昔は貧しい村で、炭焼きでしか生活が出来ないところで、その旧軽井沢の炭焼きばあさんが、作者の生家(嬬恋村三原)の近所に住んでいたりする。

だから、原作者の南木さんは、軽井沢に偏見をもたなかった。
だから佐久病院からの出向に応じたんですね。


しかし、佐久病院の地域医療に対する理想に燃える医師団たちは、
軽井沢に対して偏見に満ちており
「お金持ちの診療なんかできるかよ!」
と軽井沢病院の面倒なんかみないという剣幕だった。


しかし、嬬恋村出身であり、昔の軽井沢をよく知っていた
原作者の南木さんは、進んで軽井沢病院への出向を希望します。
そこで、嬬恋村の昔の知り合いに、よく出会うんです。

ただ、佐久病院から出向してきた若い同僚の医師は、
女子高校生の膣から抜けなくなったコンドームの取り出しや、
都会から来た自殺未遂の若い女性の治療なんかに嫌気がさして、
軽井沢なんか嫌だ。
佐久病院に帰って
地域医療を真面目にやりたい
と怒ったそうです。

 そういう同僚を尻目に、作者は、軽井沢病院の裏の小川で、イワナ釣りやカジカ釣りを楽しみ、自殺未遂の若い女性に、君が死のうとした旧軽井沢の場所は、貧しい炭焼きの老婆が一生懸命生活した所なんだよ。その老婆と私は子供の頃から知ってるんだと言い聞かせたりするのです。

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『阿弥陀堂だより』の原点は、
こんな体験の風景の中にあったんですね

そういう背景を知ると映画は、もっと面白くなります。
佐久病院・軽井沢・嬬恋村。
これを理解して、飯山にいくと面白さが倍増すると思います。


つづく。

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posted by ヘタカル at 23:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月12日

佐久総合病院1

佐久総合病院とは何か?1

『阿弥陀堂だより』の話が出たついでに、
佐久総合病院とは何か?について話しておきましょう。

 佐久総合病院は、世界中で一番有名な病院かもしれません。
 佐久総合病院の前に、佐久総合病院は無かったからです。

 これはどういう事かと言いますと、佐久総合病院は、患者が来るのを待っていた病院では無かったのですね。健康そうな人の所に出かけて、病気を発見して治療した病院なんです。しかも、それまで病気でさえなかった病気(風土病・職業病)を発見していった。そういう病院なんです。

 この佐久病院を作り上げた人間は、若月俊一という元マルキスト(共産主義者)です。若月俊一氏は、戦争中に治安維持法で逮捕され、佐久の臼田という田舎に追放されます。

 臼田は、行ってみるとわかりますが、ド田舎です。
 そのド田舎で、若月俊一は、しゃんじゃん手術した。
 薬も機材も医師も看護師も足りない中で、しゃんじゃん手術した。
 若月俊一は、外科医だった。

 無医村において、外科医は、神様のような存在です。
 もし、若月俊一が内科医だったら佐久総合病院は生まれてなかった。


 ドクターコトーというテレビドラマがありましたが、あれは、若き日の若月俊一に似ています。あのドラマも、外科医ですが、外科医だからこそドラマになりうる。優秀な外科医は、村民に対してカリスマを発揮するのです。しかし、単に優秀な外科医であるだけなら今日の佐久総合病院はなかった。僻地の人口の少ない佐久臼田の村において、病人の数などたかが知れています。小さな病院のままで終わっていたでしょう。

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 ところが若月俊一は、病人をかたっぱしから手術し、
 一段落ついた後に、病気を探しに行った。
 つまり顧客開拓に出かけたわけです。

 農村の中に積極的に入り込み、無医村への出張診療を行いました。また「予防は治療に勝る」との考えのもと自ら脚本を書いた演劇などをセットにした出張診療をおこない衛生活動の啓発に努めました。そして農民の生活に密着したフィールドワークや研究をおこない、気づかず型、がまん型の潜在疾病の概念を確立しました。

 実は、私も佐久総合病院で体をみてもらったことがあります。行ってみて驚いたことは、まず『総合診療科』という部署にまわされました。そこで外科に行くか内科に行くか、他の科に行くかを相談するわけですが、その相談が決まるまで、丁寧すぎるほどの診療をされました。他の病院なら5分で終わるところを20分かけて診察されました。たかが血圧を測るだけのことに、立って、座って、寝て血圧測定を何度も繰り返しました。他の病院なら、そんなことをする前にすぐにCTスキャンにかけられていたでしょう。医師たちの熱意がなけれぱ゛こんな診療はありえません。佐久総合病院とは、そういう病院なのです。

 しかし、こういう佐久総合病院にも、欠点があります。
 医師たちのストレスが溜まることです。
 そして病院を去っていく医師たちも多いことです。

 『阿弥陀堂だより』を書いた南木圭士さんも、
 そういう医師の一人だったようです。
 そして南木圭士さんは、内科医だった。

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つづく。

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posted by ヘタカル at 21:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月15日

佐久総合病院とは何か?2

佐久総合病院とは何か?2

佐久総合病院とは何か?について、つづきです。

ドクターコトーというテレビドラマがありましたが、
あれは、若き日の若月俊一に似ています。

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 ところが若月俊一は、病人をかたっぱしから手術し、
 一段落ついた後に、病気を探しに行った。
 つまり顧客開拓に出かけたわけです。

 農村の中に積極的に入り込み、無医村への出張診療を行いました。
 また「予防は治療に勝る」と自ら脚本を書いた演劇などを
 セットにした出張診療をおこない衛生活動の啓発に努めました。
 そして農民の生活に密着したフィールドワークや研究をおこない、
 気づかず型、がまん型の潜在疾病の概念を確立しました。

 元マルキストの若月俊一は、理想に燃えて農村医療を追求した。
 彼は、農民の味方だった。
 しかし、そういう医療を行うと、医師たちに負担がかかります。
 病院を去っていく医師たちも多かったが、
 医師組合に「労働強化である」と突き上げもくらった。

 なんのことはない。
 マルキストが、マルキストにケンカを売られたのだ。
 左翼同士が内ゲバを行ったようなものです。

 しかし『阿弥陀堂だより』を書いた南木圭士さんは、
 左翼ではなかったために傍観したらしい。
 嬬恋村の中で最も貧しい家庭に育っていたために、
 左翼の理論闘争が、どこか絵空事のように思えてならなかったらしい。
 根っからの貧乏人にしてみれば、
 金持ち息子の理屈(左翼思想)は、
 どこか地がついてなかったように思ったのでしょうね。

 (このへんは『阿弥陀堂だより』を読むとよくわかります)
 (『阿弥陀堂だより』は原作者の自伝の臭いがプンプンします)

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 かといって、若月俊一をあがめるわけでもなく、
 病院経営者としての若月俊一に対して距離をとっていたようです。
 むしろ不信感さえいだいていたようです。
 (信州に上医あり―若月俊一と佐久病院 (岩波新書) 参照)

 しかし、その若月俊一観が、180度変わるのは
 南木圭士さんが、東南アジアに医師ボランティアに出かけたときらしい。

 圧倒的な貧しさを見せつけられ、次から次へと、遠方から患者がやってきて、かたっぱしから診察する南木圭士さんは、癌を発見し、「急いで病院に入院しろ」と言っても「金がない」と笑いながら去っていく患者達。癌感謝には、気休めにすぎないアスピリンを3日分、渡すと、笑顔で帰っていく末期患者達。そういう人達が、雲霞のごとく集まってくる。遠くから集まってくる。そこには、貧しかった南木圭士さんの少年時代の光景が、ありました。


「ああ、そういう事だったのか!」

と南木圭士さんが思ったのは、容易に想像できます。
そして、どんなに病気を退治しても、
これじゃ、きりがないと思ったでしょう。

「若月俊一の予報医学しかないな」

この体験が、南木圭士の若月俊一観を180度変えてしまったようです。


つづく。
〒377-1524 群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1506-12 北軽井沢ブルーベリーYGH

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